提案依頼が来た時、要件の定義をするまえに、まずは発注者がどうしたいか、与件の整理をしたほうがいいでしょう。つい発注者の要望やそれに対する現場の課題などに話がいきがちですが、提案の土台として、「そもそもどうしたいのか」をはっきりしておくのは、発注者と目線を合わせることによるミスマッチの防止、ひいては後々のWEB制作の工程で「そもそも」の振り返りや提案書自体が無理難題の机上の空楼になることを防ぐ効果も得られると思います。調査資料や会社案内、提案依頼書、オリエンテーションでのヒアリングの内容、提案書提出までの間のWEB制作発注者とのやり取りなどから、元々発注者がどのような課題を持っていたか、目的を持っていたか、置かれている状況をテキストや図に書き起こすことで不合理やすり合わせを少しでも軽減することが、WEB制作の提案書では必要になるでしょう。

 発注者がオリエンテーションなどで時折、「そもそも」など大前提を語る前のキーワードを出すことがあるかもしれません。こういう単語が出てきた場合は、その時点で「自分たちの要望をちゃんと汲み取っていない」と相手が感じるサインになるので、その内容を中心に与件やヒアリングを参照に内容の取りこぼしがないかをキャッチアップしていくとより良く提案書を発注者に対して提示できるようになるでしょう。

 まとめると、提案書は作成する前にかならず与件整理をすること。与件とは発注者から与えられた最低限の前提事項のことです。